古河電子、フィリピンで車載向けコイルの量産を開始

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古河機械金属グループの中核事業会社である古河電子は、フィリピンに設立した子会社が車載向けコイル製品の本格量産を開始したと発表した。

コイル製品は、電気自動車の充電器や電動パワステ、エンジンコントロールユニットなどに多数使用されており、自動車の電子制御化に伴う需要の増加により、販売量を増やしてきた。

古河電子は、1988年からコイル事業を開始し、当初から中国で委託加工してきたが、中国での人件費上昇や、販売量の増加による生産能力不足によって採算が大幅に悪化している。

カントリーリスクの分散と採算改善を目的に2014年9月、フィリピンに「FDコイル・フィリピン」(FDCP)を設立し、フィリピンでの各種許認可の取得手続きを進めてきまた。今回、各種許認可の取得が完了し、コイル製品の販売先である顧客の承認を得たことから、本格量産を開始した。

FDCPでは、車載向け電子制御ユニット(ECU)に使われるフィルタコイルを生産する。2016年末には月産80万個、2017年3月頃には月産150万個まで加工能力を引き上げる予定。

《レスポンス編集部》

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