児玉化学工業、赤字は解消する見通し…インドネシアで新型車の生産始まる

自動車 ビジネス 企業動向
東京証券取引所(イメージ)
  • 東京証券取引所(イメージ)

児玉化学工業は、債務超過となったことから上場廃止の猶予期間入り銘柄になったと発表した。

同社は子会社であるエコー・アドバンスド・テクノロジー・インドネシアが、外貨借入金に対する為替評価損失1億9600万円、インドネシアでの世界戦略車である新型車の生産計画が立ち上がるまで、操業が大幅に低下していたため、異常操業度損失1億1800万円を計上した。

エコー・アドバンスドの今期の赤字に加え、過去の異常操業度損失による累損、ASEAN全体の景気低迷によるASEAN地区にある子会社の業績不振で株主資本が毀損した。

また、円高による為替差損や株価下落による有価証券評価損などでその他の包括利益累計額が2億4500万円悪化した。この結果、2016年3月末の純資産合計が6億3700万円まで減少し、そのうちの非支配株主持分を控除すると1000万円の債務超過となった。

猶予期間は2017年3月31日まで。

児玉化学では、エコー・アドバンスドが昨年12月から大手自動車メーカーの世界戦略車の生産がスタートしたことで異常操業度損失を解消、足元では採算ラインを上回る受注を確保しており、今後も順次、受注しているモデルの生産が立ち上がる見通しで赤字は解消する見通し。

今後、事業構造改革を加速すると同時に、これを機に資本政策にも踏み込んで検討を進めるとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース