日本特殊陶業(NGK・NTK、名古屋市)は、走行中の排気ガス中の有毒物質濃度をリアルタイムに計測できる「コンパクトマルチガス計測器」を先行公開。エンジン開発などに用いられるこの“マストアイテム”は、この秋に発売が予定されている。計測器本体のサイズは、幅340×高さ270×奥行き280mmとその名のとおりコンパクト。モジュールチャンネルは最大8ch、出力はCAN、USB、アナログ、入力はOOBD2、GPS。USBメモリにデータを記録でき、「排気ガスのPM(粒子状物質)、PN(排出粒子数)、NOx(窒素酸化物)、O2(酸素)が測定できるところが売り」という。この計測器は、排気ガス中のPM・PN・NOx・O2をリアルタイムに計測できるほか、排管へ直接挿せるセンサ、短時間起動、パソコン接続不要といった特徴を持つ。こうした小型・軽量で再現性に優れた計測システムが求められるのは、「実走行中のエミッションがシャシー計測より悪く、規制値を大きく超える」「実車走行時、既存の車載式排出ガス測定システム(PEMS)では形状が大きく重量もかさみ、手間がかかる」「実走行時の排ガス規制(RDE=Real Driving Emission)が欧州で導入される予定で、日本でも検討されている」といった背景があるという。
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