【ユーロNCAP】スズキ バレーノ、4つ星…最高評価を逃す

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スズキ バレーノ
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欧州で唯一、公的な衝突テストを行うユーロNCAPコンソーシアムは4月下旬、スズキ『バレーノ』の衝突安全テストの結果を公表した。最高5つ星のところ、4つ星評価となった。

ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hで行う。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で実施される衝突テスト。

2009年2月、ユーロNCAPは新評価システムを導入。評価の4項目に応じて、ポイントが配分される。最新の2015年の制度では、最重要視される「成人乗員保護性能」に、ポイントの40%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置」の3項目には、各20%を配分する。

さらに、ユーロNCAP は2015年から、前面フルラップ衝突テストを導入。背の低い女性ドライバーと、後席に乗員を乗せた状態を想定し、テストを行う。緊急回避の自動ブレーキをはじめ、先進の安全装備も、評価基準となった。

最高の5つ星を得るためには、「成人乗員保護性能」で80%以上、「子ども乗員保護性能」で75%以上、「歩行者保護性能」で65%以上、「安全補助装置」で70%以上のポイントを獲得するのが条件。4項目のひとつでも、基準のポイントを下回り、4つ星以下となった場合、総合評価で5つ星と認定されない。また、総合評価で5つ星を得るには、75%以上のポイントも必要。

スズキ バレーノ(レーダーブレーキサポート装着車)のテスト結果を検証すると、成人乗員保護性能が32.5点(85%)で、5つ星の条件をクリア。一方、子ども乗員保護性能は36.1点(73%)で、5つ星の条件の75%に届いていない。歩行者保護性能は27.6点(65%)で、5つ星に該当。しかし、安全補助装置は5.3点(43%)となり、5つ星に必要な70%に届かなかった。

子ども乗員保護性能と安全補助装置の判定の影響もあり、バレーノの総合評価は、最高5つ星のところ、4つ星に。それでも、成人乗員保護性能、歩行者保護性能の2項目では、5つ星を獲得している。

《森脇稔》

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