世界を揺るがす排ガス不正問題を起こした欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲン。同社がドイツ本国での2015年分のボーナスを、規定通り支給することが分かった。
これは3月8日、フォルクスワーゲンのマティアス・ミュラーCEOが、ドイツ・ヴォルフスブルクの本社工場で開催した労働組合との会合の場において、明らかにしたもの。「2015年分のボーナスは、当初の規定通り、支給する」と発表している。
フォルクスワーゲンに関しては、排ガス問題のリコール(回収・無償修理)や、顧客からの損害賠償訴訟への対応に、多額の費用がかかる見通し。そのため、2015年分のボーナスが満額支給されるかどうか、確定していなかった。
今回、ミュラーCEOは、ドイツ本国での2015年分のボーナスを、規定通り支給することを約束。支給額は公表されていないが、2014年は、一人あたり5900ユーロ(約73万円)のボーナスが支給された。
マティアス・ミュラーCEOは、「顧客の信頼回復に向けて、従業員がいかに努力しているか、深い感銘を受けた」とコメントしている。