米国の自動車大手、FCA US(旧クライスラーグループ)は2月29日、クライスラーブランドの新型ミニバン、『パシフィカ』の生産を、カナダ・オンタリオ州ウィンザー工場で開始した。
パシフィカは1月、米国で開催されたデトロイトモーターショー16で初公開。同車は、クライスラーのミニバン、『タウン&カントリー』の後継モデル。先代モデルのデビューから7年が経過してのモデルチェンジを機に、車名をパシフィカに一新した。
パシフィカはミニバンセグメントにおいて、機能性や使い勝手、技術などの面で、新基準を打ち立てることが目標。そのために、車台を新開発。乗り心地やハンドリング、NVH性能でクラスをリードすることを目指す。
装備面では、ミニバンセグメントで初の装備を、約40導入。とくに、安全性とセキュリティ面では、100以上の装備を、標準またはオプションで用意した。具体的には、360度のサラウンドビューカメラ、駐車アシスト、アダプティブクルーズコントロールなどがそろう。
2月29日、FCA USのカナダ・オンタリオ州ウィンザー工場から、パシフィカの量産第一号車がラインオフ。工場の従業員が、量産第一号車の出荷を祝福した。同工場は、1983年の稼働以来、累計1400万台のミニバンを生産している。