KTM モーターサイクルの楽しみのひとつに「カスタム」がある。「パワーパーツ」と名付けられた純正パーツが豊富に用意され、オーナーは自分の好みに愛車をカスタマイズしていくことができる。
特にここ日本のKTMオーナーはカスタムに熱心だ。KTM Japanによれば、車両1台あたりの部品売り上げが世界一となっており、KTM モーターサイクルというキャンバスに、オーナーたちが自由に自分の夢を描いている。
そんなユーザーの夢の形の頂点ともいえるモデルが、46worksの中嶋志朗氏がプロデュースした『RC8』だろう。ラジエーターシュラウドを生かしたKTM らしさを力強く表現し、卓越した板金技術によって生み出されたフューエルタンクからテールカウルへと流れる美しいラインを描いた。
車検を取得し、公道走行も可能だが、チタニウムパイプを繋いだエキゾーストシステムは排気効率を追求し、スムースなトルクデリバリーを実現。フルカウルのスーパースポーツであるRC8が、このようなスタイルに生まれ変わるとは驚きである。
この美しく斬新なマシンは、昨年12月に開催されたホットロッドカスタムショーにて「Best Motorcycle European アワード」を受賞。4月からスタートする「KTM オレンジキャラバン」(試乗会)の各会場で、目の当たりにすることができるかもしれない。