BASF、工業用塗料事業をアクゾノーベル社に売却…自動車用塗料にリソース集中

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独BASF社は2月17日、コーティングス事業本部の工業用塗料事業をオランダの化学メーカー アクゾノーベル社に4億7500万ユーロ(約603億円)で売却することで基本合意したと発表した。

BASFの工業用塗料事業は2015年に3億ユーロ(約380億円)の売上を達成。コイル、パネルコーティング、壁紙用、風力向けおよび一般産業、商業輸送を含む多数の最終消費材向けに製品を供給している。今回の事業売却には、ディーサイド(英国)とバンダービールパーク(南アフリカ)にある2つの製造拠点、技術、特許および商標が含まれる見込み。両社は今後、調印に向けて詳細を詰め、従業員代表者との協議および関係当局による承認を経て、2016年末までに事業譲渡を完了する予定だ。

BASFは工業用塗料事業を売却することで、今後は中核となる自動車用OEM塗料や自動車補修用塗料事業、さらにブラジルでSuvinilブランドとして展開する装飾用塗料に注力していく。

《纐纈敏也@DAYS》

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