富士通、小学生でもロボットプログラミングを学べる環境作り

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 千葉県長生郡一宮町と富士通は共同で、一宮町立の2校の小学校のすべての普通教室において富士通の文教モデルタブレット「FUJITSU Tablet ARROWS Tab Q506/ME」を使用できるICT環境を構築。ICT環境を利用した、ロボットプログラミング授業を開始すると発表した。

 一宮町では、近年大学進学率の上昇に伴い20歳代の住民転出が増加、住民の高齢化と合わせ、人口減少が課題となっているという。この解決策として、定住人口や若い子育て世代移住者の増加を図ることを目的に、子どもたちが楽しんでICTに親しみICTを使いこなせる人材育成の素地となる授業を提供することで他地域との差別化を図るべく、地方創生上乗せ交付金事業としてICT環境を整備し、ロボットプログラミング授業を開始するという。

 対象となるのは、一宮町立の東浪見小学校と一宮小学校の2校。富士通はICT環境整備として教員・児童用のタブレット152台とPCサーバ2台を提供するほか、無線アクセスポイントをすべての教室に設置。どの普通教室でもロボットプログラミング授業やICT活用授業の実施を可能にする。

 ロボットプログラミング授業では、児童が「レゴブロック」でロボットを組み立て、ロボットを動かすプログラムを作成しながら、コンピューターによって物を動作させる仕組みを学ぶ。ロボットやプログラミングの内容を簡素化することで低学年の授業にも適用でき、2月18日より順次開始していくという。

 また、東浪見小学校では2月18日に、一宮小学校では2月25日、26日、29日に、6年生のロボットプログラミング授業の公開授業を実施。富士通エフ・オー・エムの社員が講師を務め、児童をサポートする。さらに、2月16日にはキックオフイベントとして、一宮小学校で両校の6年生を対象に千葉工業大学がプログラミングでロボットを作動させるデモンストレーションを実施。児童にロボットプログラミングへの好奇心と興味喚起を促す。

 今回の取組みにより、富士通エフ・オー・エムは新たに開発した学校向けのロボットプログラミング授業サービスを提供し、教師が継続的に授業を実施するためのロボットプログラミング授業マニュアルを開発するほか、一宮町はICT環境を利用した特色ある教育で住民の定住化や子育て世代の移住者増加を図りたいねらいがあるという。

富士通×千葉県一宮町、小学校でロボットプログラミング授業…タブレット152台導入

《畑山望》

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