CESの開幕初日、5日にはプレス向けのカンファレンスが開催。現地時間8時からは、大手ブランドのトップバッターとしてLGエレクトロニクスが記者会見を実施した。
はじめに米国LGエレクトロニクス社長兼CEOのWilliam Cho氏が登壇。「今年は人々の生活を豊かにするプロダクトデザインと機能性の向上に徹底注力する」としながら、さらなるイノベーションを貪欲に追求する考えを述べた。
今年LGが注力する分野は「カーエレクトロニクス」「IoT」「プレミアムプロダクト」。「カーエレクトロニクスについてはLGは10年以上、ダイムラーやフォルクスワーゲンなどに製品や技術を提供してきたトップサプライヤー」であると、LGエレクトロニクスのDr. Skott Ahn氏は壇上にて、LGが長年カーエレクトロニクス市場の発展に貢献してきたことを強調する。今後はセンシングやコミュニケーション機能をさらに進化させながら、車内のボンネット全面に展開する「パノラマディスプレイ」タイプのカーインフォテインメントや、4G LTEの技術をベースにしたドライブインフォメーション、歩行者検知・衝突回避のセンシング機能などの開発に注力していく戦略を発表した。
「IoT」についてはGoogleとのパートナーシップにより、スマートホーム環境のオープンプラットフォームを構築。同社のホームアプライアンス製品などに搭載していく。
さらに同社のプレミアムプロダクトラインとなる「LG SIGNATURE」シリーズを発表。4K対応の有機ELテレビ、冷蔵庫、空気清浄・加湿器、洗濯機を発表。シリーズのマスター・デザインを担当したTorsten Valeur氏が登壇し、「クリーンでピュアなミニマルデザインと、機能性の向上」が新シリーズのテーマであると紹介した。
なお、同社の4Kテレビについては、今後ドルビービジョン方式のHDR技術に対応する新製品を市場に投入。同じくドルビービジョン方式のHDRコンテンツを提供することを明らかにしているNetflixのVODサービスも高画質に視聴できるようになる。LGエレクトロニクスは日本国内でも4Kテレビを発売しているので、年内にもドルビービジョン方式による4K HDRコンテンツが楽しめる環境が整う期待も膨らんできた。