福井工業大学は「エコプロダクツ2015」に非常にユニークな水力発電装置を展示した。それはなんと自転車の車輪を利用したもので、そこに羽根のようなものをつけ、水の流れを利用して発電する。水車の超小型版といった感じだ。
「福井県の旧上味見村ですでに17台設置してあるのですが、過疎に悩む村の役に立つものができないかと、村の人と一緒になってつくったものなんです」と同大学の学生は話す。
旧上味見村は山間部にあり、水が非常に豊富。その水に目をつけ、村おこしの一環として自転車の車輪を利用した小水力発電装置を製作したそうだ。発電量は約3Wと少ないが、LEDライトを照らすには十分で、実際に会場で水車を回してLEDライトを点灯させて見せた。
「制作費も非常に安く、1万円もかかりません。要らなくなった自転車を利用すれば、もっと安くできます。村の人には非常に喜ばれています。これからこの水力発電をもっと広げていきたい」と学生は嬉しそうに話していた。現在、集会場の入口を照らす門灯に発電した電力が使用されているそうだ。