11月14日と15日、ツインリンクもてぎで開催されたSUPER GT 第8戦で、展示飛行を行う予定だった航空自衛隊のブルーインパルス。2日間にわたり厚い雲に遮られ、GTマシンとのコラボは2日目の午後、つかの間のイベントとなってしまった。
全国各地の自衛隊基地での航空祭や各地のイベントにおいて、展示飛行を行うブルーインパルス。自衛隊人気や東日本大震災の東北復興のシンボルとして注目を集めている。SUPER GTのマシンとの共演としてGTファンだけでなく、ブルーインパルスのファンからも大いに注目を浴びた。
予選が行われた14日は朝からあいにくの雨。雲も厚く飛行が懸念された。12時過ぎのピットウォークに合わせて飛ぶ予定だったが、天候の回復は見られず中止となった。15時過ぎの予選終了後に、再度、展示飛行を行うかもしれないというアナウンスがされたが、やはり天候が回復せず、当日の飛行はキャンセルとなった。
しかし、地上ではパイロットによるサイン会が開催され多くのファンが訪れた。サイン会を担当したのは、1番機の編隊長を担当する飛行班長の3佐・春山維彦氏、3番機の右翼機を担当する2尉・上原広士氏の両名。全国から訪れたGTファン、ブルーインパルスファンに対して、両名は丁寧にサインを行い、ひとりひとりとゆっくりと会話や写真撮影に応じるなど時間をかけたファンサービスが行われた。
翌15日の決勝では、13時のレースのスタート進行にあわせ展示飛行を行う予定だった。この日も朝から雲が厚く飛行が危ぶまれたが、「午後から天候が回復する」という予報もあり期待が寄せられた。12時近くなると晴れ間も見え、GTマシンとの共演が見られると期待されたが、いざ13時の飛行時間になると見るみるうちに雲が厚くなり、ジェット音は聞こえたが「機体はどこに?」という状態。
単機による飛行が2回と編隊でサーキットを通過する飛行が行われた時点で天候が悪化、結局展示飛行は中止となった。GTマシンとの共演はわずかに終わってしまった。30分後には天候も回復し視界も開けただけに悔やまれる結果となった。