欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは10月30日、米国テネシー州チャタヌーガ工場で予定している2016年からの新型SUVの生産を、計画通り行うと発表した。
この新型SUVは、主に北米市場向けに開発されるもの。現地ではミドルクラスに属する3列シート車で、2013年1月のデトロイトモーターショー13で初公開されたコンセプトカーの『クロスブルーSUV』の市販版となる。
フォルクスワーゲングループは新型SUVの生産準備として、チャタヌーガ工場におよそ6億ドルを投資。2016年末から、新型SUVの生産を開始する計画。およそ2000名の追加雇用も創出される見込み。
チャタヌーガ工場では現在、欧州向けとは異なる北米専用の『パサート』を生産中。新型SUVは、このパサートに続くチャタヌーガ工場の2番目の生産車種になる。
もともと、この計画は2014年7月に発表されたもの。しかし、フォルクスワーゲングループで発覚した排ガス試験での不正問題以後、同社は世界的規模での投資の見直しを発表。北米向けの新型SUVの生産計画にも、影響が出る可能性が指摘されていた。