KYB、農機用の油圧式無段変速機を開発…操作力を10分の1に軽減

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油圧式無段変速機「HVFD-42F」
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KYBは、農業用機械の走行用無段変速機として、油圧式無段変速機「HVFD-42F」を開発、量産開始したと発表した。

新製品は、斜板型可変容量ポンプと斜板型固定容量モーターを一体化した油圧式無段変速機(ハイドロスタティックトランスミッション)で、ラインナップを増強する。

トラクタやコンバインなどの走行用変速装置として適用可能。トラクタの場合、36~44kWエンジンに対応可能。

新製品は、油圧力で斜板角を駆動する「油圧サーボ」構造とし、従来の手動ダイレクト操作タイプと比べて操作力を約10分の1に軽減した。また、独自の斜板角中立保持構造を採用、中立安定性と斜板制御の応答性を両立、車両の操作性を向上する。

また、油圧サーボ構造によって斜板の振動が車両側の操作リンク機構へ伝わることを大幅に抑制した。ポンプ、モーターともに、新開発したロータリー部品を採用し、全効率が最大で約5%向上し、車両の省エネにも貢献する。

2015年度に約500台生産する計画。生産は子会社タカコのベトナム工場で生産する予定。

《レスポンス編集部》

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