踏切事故のクルマは盗難車…逃走した運転者を逮捕

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6月中旬、愛知県一宮市内の名古屋鉄道(名鉄)名古屋本線の踏切で通過列車との衝突事故を起こし、車両をその場に放置して逃走したとして、愛知県警は8日、42歳の男を往来危険容疑で逮捕した。クルマは盗難車だが、遺留品から特定したという。

愛知県警・一宮署によると、問題の事故は2015年6月12日の午後11時15分ごろ発生している。現場は一宮市木曽川町付近にある踏切で、警報機と遮断機が設置されている。乗用車は警報機と遮断機が作動した後に踏切内へ進入。直後に通過した下り快速特急列車(豊橋発/名鉄岐阜行き、8両編成)と接触。クルマは軌道外に押し出されて中破したが、運転していた男は車両を放置して逃走した。

後の調べで、事故を起こしたクルマは盗難車だったことが判明。ナンバープレートは偽造したものが装着され、発覚逃れをしていたこともわかった。警察では車内に残されていた遺留物を分析して運転者を特定。滋賀県内に逃走していた42歳の男が容疑に関与していたと判断し、往来危険などの容疑で逮捕している。

聴取に対して男は「列車にぶつかったことは間違いない」としながらも、一方で「犯罪の事実は否認する」としており、警察では男を厳しく追及。盗難にも本人が関わっていた可能性が高いとみて、クルマの入手経路についても調べを進める方針だ。

《石田真一》

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