油井宇宙飛行士、10月下旬の船外活動に向けて準備作業を開始

宇宙 科学
船外活動ユニット(EMU)の準備を行う油井、リングリン両宇宙飛行士
  • 船外活動ユニット(EMU)の準備を行う油井、リングリン両宇宙飛行士

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在している油井亀美也宇宙飛行士の活動状況を公表した。

油井宇宙飛行士は9月23日、チェル・リングリン宇宙飛行士とともに、NASA(米航空宇宙局)の「Ocular Health実験」で宇宙滞在約60日目のデータ取得作業を継続し、眼球と心臓の超音波検査を行った。超音波検査で目の形態、視神経を包む視神経鞘の様子、眼球のサイズなどがわかり、微小重力環境に滞在することによる眼の変化を調べる。

軌道上で、より効率的なエクササイズ方法を研究する「Sprint実験」では、1年滞在クルーのスコット・ケリー宇宙飛行士が飛行約180日目のデータ取得を行うため、大腿部と、ふくらはぎの超音波検査を行うのを支援した。超音波検査により宇宙滞在中の筋肉量の変化を評価する。

10月下旬に予定されている船外活動に備え、リングリン宇宙飛行士とともに、船外活動ユニット(EMU)準備作業も行った。EMUの一部であるセルフレスキュー用推進装置(SAFER)の新品と古くなったものを準備した。新品のSAFERは数週間のうちに確認作業を行うほか、船外活動中に宇宙飛行士が誤ってISSから離れないよう、ISSの船体に身体をつないでおく各種テザー(安全綱)も確認した。

10月下旬の船外活動はケリー宇宙飛行士、リングリン両宇宙飛行士が実施する予定。

《レスポンス編集部》

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