助手席から運転操作か、職務質問を拒否し暴走

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8月31日午前4時30分ごろ、奈良県奈良市内の市道で、警官の職務質問を拒否した男が乗り込んだ軽乗用車が暴走。縁石に衝突して横転する事故が起きた。運転席にいた女性が死亡したが、男が助手席から運転操作したとみられている。

奈良県警・奈良署によると、現場は奈良市神功1丁目付近で片側1車線の比較的急な右カーブ。軽乗用車は同署員の職務質問を振り切るように急発進。カーブを曲がりきれずに道路左側の縁石へ衝突し、その弾みで横転した。

この事故でクルマは中破。運転席に着座していた京都府八幡市内に在住する37歳の女性が頭部強打でまもなく死亡。警察は助手席に同乗していた大和郡山市内に在住する42歳の男が実際の運転操作を行ったと判断。男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕。女性死亡後は容疑を同致死に切り替え、調べを続けている。

事故当時、男は酒に酔った状態。現場近くに住む女性が「自宅に男が押しかけ、騒いでいる」と警察に通報し、これを受けて出動した同署員が近くにいた男に職務質問しようとしたところ、男がこれを拒否してクルマに乗り込んでいた。死亡した女性は男の知人だったとみられており、警察では通報者を含む三者の関係を含め、事件発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

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