ナジブ・ラザク首相は25日、税金に関する会議に出席し、世界的に経済の不安定さが増していることを受けて国内経済の成長を確保するための特別経済委員会を設立すると発表した。詳細については近く発表される。
特別経済委員会の設立は、国民の生活の質が高くあり続け、如何なる状況においても繁栄を確実なものとすることを目的としている。ナジブ首相は、国内外の金融機関のチーフエコノミストやアナリストと協議を重ねており、現在の経済状況や今後の見通しについての情報を得ている。今後も協議を続ける方針だ。また、ナジブ首相は中央銀行バンク・ネガラのゼティ・アクタル総裁や証券委員会(SC)会長からも経済の状況について説明を受けており、常に最新の情報を得ていると述べた。
マレーシアの今年第2四半期の国内総生産(GDP)成長率は4.9%で、貿易黒字、経常収支の黒字も続いている。労働市場の状況も健全で、失業率は5月の時点で3.1%と低い水準。金融システムも回復力があり、インフレ率も低くなっている。
(ザ・スター、ザ・サン、マレーシアン・インサイダー、8月25日)