Beacon開発を行う株式会社エンプライズが、印刷やドキュメント制作などを行う株式会石田大成社と共同で、工場や社内見学を効率化するアプリケーション「ITP Pon!」を開発した。
石田大成社では名古屋の工場で製造業関係者などを中心に工場見学を実施しているが、詳細な情報を提供しきれず、見学後の質問対応に時間がかかることが課題となっていた。ITP Pon!は、こうした課題を解決するためのアプリとして開発。Beaconによる屋内での位置測定技術を使い、工場見学中に見学者らがいる場所に応じた情報やコンテンツを提供できる。
アプリでは工場内の施設などについての情報を、画面のタップによって表示可能。見学中のガイドによるアナウンスだけではフォローできない、詳細な情報を提供できる。なお、詳細説明表示用のアイコンは、工場内に設置されたBeaconに見学者が近づくと表示。また、トイレや休憩所など、施設内のナビゲーション機能も搭載している。
石田大成社名古屋工場では、アプリの導入に当たってiPadを4台、iPhone6を3台、iPhone6Plusを3台用意。また、工場内には案内ポイントや交差点に、約60個のBeaconを設置した。
エンプライズでは今後、石田大成社と同様の課題を抱える企業へ、アプリを提供していくという。