ひき逃げ容疑者「認知症の可能性あり」で免許停止に

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7月中旬に新潟県五泉市内で発生した軽傷ひき逃げ事件を起こした70歳代の男性について、新潟県警は4日、認知症疑いを理由とした暫定的な60日間の免許停止処分を実施していたことを明らかにした。医師の診断で認知症が確定した場合、免許取消となる。

新潟県警・五泉署によると、この男性は2015年7月14日の午後1時ごろ、五泉市矢津付近の県道で乗用車を運転していた際に対向車線側へ逸脱。軽トラックと正面衝突する事故を起こし、運転者を負傷させた疑いがもたれている。事故後、男性はそのまま現場から逃走していた。

後に容疑車両が特定され、男性は道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で警察の任意聴取を受けることとなったが、この際の言動が一貫せず、意味が通じない受け答えもみられたことから、警察では認知症の可能性が高いと判断。認知症疑いを理由として、同月23日から60日間の暫定的な免許停止処分を実施した。

男性はこの後に医師の診断を受けており、認知症の確定診断がなされた場合には道交法に基づき、免許取消処分が実施されることになる。昨年6月の法改正で、認知症を理由とした免許の暫定停止や取消が実施できるようになったが、適用するのは新潟県内では初の事例になるという。

《石田真一》

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