日本ミシュランタイヤは、トラック・バス用ワイドシングルタイヤ「ミシュラン XOne」が、アルプス運輸建設(長野県松本市)が新たに導入したカーゴ車両の新車装着タイヤとして採用されたと発表した。
ミシュラン XOneは、トラックの後輪に装着されている2本(ダブルタイヤ)を1本にするというコンセプトで、1車軸当たり約100kgの軽量化を達成。車両の輸送効率向上と環境負荷低減に貢献するトラック・バス用ワイドシングルタイヤで、駆動軸にも使用できるということで注目を集めている。
松本市を中心に50年以上にわたり全国配送を展開するアルプス運輸建設は、2015年から木材チップ輸送という新規事業を展開。積荷としての木材チップを輸送するためには、ボディ剛性を高めることが必要条件となる。しかし剛性を確保しようとするとボディ全体の重量が増し、その分最大積載量が制限されてしまうという課題が発生した。
今回同社は、ミシュラン XOneを後輪2軸へ装着し、従来のダブルタイヤと比較して合計約200kgの軽量化を実現。ホイールユニットで削減した重量を最大積載量に転嫁し、結果として10トン以上の最大積載量を確保した。