東京ビッグサイトで開催中の「MF-Tokyo 2015 プレス・板金・フォーミング展」では多数のプレス機、塑性加工マシン、およびその関連製品・技術が展示されている。
大手工作機械、マザーマシンメーカーの中に「リビルド」や「リフォーム」を得意とする機械メーカーがあった。千葉県船橋市の「しのはらプレスサービス」は、旧式のプレス機や工作機械を修理・再生するだけでなく、コントローラを最新のPLCに置き換えたり、センサーと組み合わせてオートメーションを拡張したりしてくれる。
古いマシンをOHしたいが、メーカーが対応できない年式だったり、補修部品が手に入らない。あるいは、ラインを変更したいが機械のリプレースは設置工事など予算的に難しい。このようなニーズに既存のマシンをベースに再生、カスタマイズに対応する。カスタマイズしたものは、メーカーのサービスが受けられなくなっても、同社が面倒をみてくれる。
会場の展示ブースでは40年前のプレス機を再生したものをデモしていた。
景気が上向いているとはいえ、設備投資はどの工場でも悩みの種だろう。担当者によれば、ケースバイケースだが、リビルドなら新しい設備を入れ替えるより6~70%のコストダウンも可能だという。