スズキ鈴木俊宏新社長「30年後に比較されるような経営者に」

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スズキは6月30日付けで鈴木俊宏副社長が社長に昇格する人事を発表した。俊宏新社長は同日都内で会見し、37年間スズキを指揮してきた父親の修会長に代わって社長に就任することについて「30年後に比較されるような経営者になれたらいいなと思う」と抱負を語った。

会見で俊宏新社長は「(37年間、修会長が)中小企業のオヤジとして引っ張ってきた中で、社員も慣れきっていると思う」と指摘する一方で、「そうはいってもいつかは(自らが社長として)やらなければいけない状況であると思う」と述べた。

カリスマ経営者の後を継ぐことについては「チャレンジさせて頂く機会を頂いたことを感謝するのがいっぱい。30年後に比較されるような経営者になれたらいいなと思う。ただ30年やるのはスズキにとってプラスではないと思っているで、短期間で、タイミングをみながら世代交代をやっていきたい。

そういった意味ではコミュニケーションが非常に大切になると思うので、なるべく多くの機会をつかまえて私自身も語りかけたいと思うし、(従業員の)意見を吸い上げる取り組みをしてやっていきたい」と強調した。

経営の舵取りをする上で何を重視するかとの質問に対しては「やはりお客様第一であるとは思うが、スズキの存在意義は何かを考えると、やはりスズキらしい商品。二輪車でいうと『RGガンマ』や『ハヤブサ』、『カタナ』、四輪車では『アルト』、『ワゴンR』、『ジムニー』といった商品。本当にスズキで良かったなという商品を造っていくところが必要になると思うので、そういうものを中心にしていけば台数もついてくる、利益もついてくると考えるので、そこはお客様第一に考えながら、スズキはどうあるべきかを考えた商品づくりをチームスズキでできるようにしていきたい」と語った。

また自らの強みについて「(1994年に)スズキに入社してから設計、生産技術、商品企画であるとか様々な部門を経験してきた。どれだけ深く現場を理解したかは別にしても、色んな部門をかじらせて頂いたことで、人的にも知っている者もいるし、どういうことが現場で行われているかというのもかじってきたつもりなので、そういうようなことを生かしながら、そういう人達との会話を通じながら色々判断していくことを自分の強みとしてやっていきたい」と話した。

《小松哲也》

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