千葉工業大学は、国際宇宙ステーション(ISS)搭載流星観測カメラ「メテオ」が6月28日23時21分(日本時間)に打ち上げられると発表した。
千葉工業大学惑星探査研究センターは、ISSから超高感度CMOSカラーハイビジョンカメラにより流星の長期連続観測を行う「メテオ」プロジェクトを進めてきた。
流星観測カメラシステム「メテオ」は、昨年10月末、米国バージニア州のNASA(米航空宇宙局)ワロップス飛行施設が、オービタル・サイエンシズのシグナス補給船運用3号機(Orb-3)に搭載され、アンタレスロケットで打ち上げられたものの、打ち上げ直後の爆発で失われた。
爆発事故直後、メテオ初号機とともに開発していた予備機を再打ち上げに向け整備し、今年4月、NASAへの引き渡しが完了し、6月28日に米国フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から、スペースXの商用補給機7号機ドラゴンに搭載され、ファルコン9ロケットでISSへ打ち上げられる予定。
ISSに打ち上げられた後、米国実験棟「デステニィー」内の観測用ラック(WORF)に設置され、窓越しに約2年間、流星を観測する。
観測に使用するハイビジョンカメラは、NHK番組「宇宙の渚」で使用されたカメラの改良版。プロジェクトは、宇宙から流星を長期連続観測するという世界初の試みとなる。また、米国実験棟で主体的に科学観測を行う日本初のプロジェクトとなる。