日産自動車、生産設備立ち上げ期間を2分の1に…シーイーシーのソフト活用で

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Sequence-Eyeを使った上位(情報)システムや他設備との事前確認と接続テストにより、機器設置フェーズでの作業工程の前倒しと手戻りを防止
  • Sequence-Eyeを使った上位(情報)システムや他設備との事前確認と接続テストにより、機器設置フェーズでの作業工程の前倒しと手戻りを防止
  • Sequence-Eyeシステム構成(イメージ)

シーイーシーは、日産自動車と生産設備の立ち上げ期間を従来の半分に短縮できる事前検証ソフトウェアを共同開発した。

共同開発したのは、生産設備のインターフェース信号を仮想環境で検証するソフトウェア「Sequence-Eye(シーケンスアイ)」で、これを活用することで、生産設備導入時に実機がなくても、設備インターフェース信号や設定パラメーターの不具合有無を検証できる。

従来、現場での設備設置時にテストが必要だったものが、事前に仮想環境での検証が可能となり、設備立ち上げ期間を大幅に短縮し、計画通りの設備稼働を実現する。

Sequence-Eyeは、日産のパワートレイン工場に導入して検証してきた。設備導入時の手戻り原因となる入出力設定ミスや、仕様書の考慮漏れ防止に効果が高いことが実証され、製品化することにした。

Sequence-Eyeの導入により、設備の試運転時、仕様書に基づいた入出力チェックが可能となり、「誤った設備データが収集されていないか」や「他設備が誤動作しないか」など、設備立ち上げ工程のテストをあらかじめ仮想環境で実施できる。これによって工場現地での設備立ち上げ期間を約2分の1に短縮できる。

現在、三菱電機とオムロン製のPLC、ファナック製の工作機械に対応し、順次対応メーカーを拡充する。

《レスポンス編集部》

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