ウェザーニューズは、5月29日9時59分、鹿児島県口永良部島の新岳で爆発的噴火が発生したのに伴って、火山灰の拡散予測と気象見解を発表した。
鹿児島県口永良部島の新岳の噴火で、噴煙が火口上9000m以上まで上がり、火口周辺に噴石が飛来、噴火警戒レベルは3(入山規制)から5(避難)まで引き上げられた。噴火に伴って火砕流が発生し、新岳の南西側から北西側(向江浜地区)にかけての海岸まで到達したことが確認されている。
今後、火山灰は西寄りの風に流されて、日本の南海上を東に拡散していくと見られている。
口永良部島周辺の天気は、5月30日夜から31日に日中にかけて、前線や低気圧の影響で強い雨の可能性がある。総雨量は最大で100mm程度の見込みで、口永良部島の降灰のあった地域では、土石流の危険性があるため、二次災害も懸念される。
ウェザーニューズでは、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」で最新情報を発表するとともに、噴火当時のひまわり8号の動画を公開した。
火山灰は本州に到達しない見込みだが、ウェザーニューズでは周辺を航行する航空機や船舶へ注意喚起している。