エルナー、車載レーダー向けにテフロン材採用の高周波回路基板を開発

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開発製品イメージ図
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電子部品・プリント基板メーカーのエルナーは5月28日、車載レーダーのミリ波に対応する高周波回路基板の受注を8月より開始すると発表した。

ミリ波は30~300GHzの高周波数帯の電波で、直進性が高く、送信するデータの大容量化が可能。屋内広帯域高速無線通信や走行中の車両の速度、車間距離を高精度に検知するセンサ(車載レーダ)への利用で注目を集めている。

しかし、高周波数帯の電波は伝送時の損失が大きく、ミリ波向け高周波回路基板では損失低減化が必要。そのため、低誘電率の基材(誘電体)を採用する、あるいは表皮効果に対し、基板表面の凸凹の影響を抑えるなどが要求される。

同社では、高周波特性に優れた「テフロン材料」を基材に使用した「テフロン2層基板」、さらに「テフロン複合基板」を開発。ミリ波向け高周波回路基板の低コスト化、小型化を実現する新商品として、8月より試作受注を開始する。

《纐纈敏也@DAYS》

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