第1四半期のGDP、5.6%成長に 輸出減速で前期下回る…マレーシア

中央銀行バンク・ネガラ・マレーシア(BNM)は15日、2015年第1四半期(1-3月)の国内総生産(GDP)がプラス5.6%の成長となったと発表した。

エマージング・マーケット 東南アジア

中央銀行バンク・ネガラ・マレーシア(BNM)は15日、2015年第1四半期(1-3月)の国内総生産(GDP)がプラス5.6%の成長となったと発表した。

輸出が減速したことから、前期(2014年第4四半期=10-12月)のGDP成長率(5.7%に修正)をやや下回ったが、ロイター通信がアンケートを行ったエコノミストの予想平均の5.5%をやや上回った。

経済成長を牽引してきたサービス業は6.4%で前期の6.6%を下回った。卸売が9.6%、小売りが10.7%、情報通信が9.6%、それぞれプラス成長となった。
製造業は5.6%で前期の5.4%をやや上回った。電気・電子・光学機器が9.3%、石油・化学・ゴム・プラスチックが4.6%、輸送機器その他が6.7%、それぞれプラス成長した。

一次産品価格が下落している農業は、4.7%のマイナスで前期(-3.7%)からさらに悪化した。鉱業は液化天然ガス(LNG)が下がったものの原油価格が伸びて、9.6%のプラス成長。建設は9.7%のプラス成長だった。
民間消費は8.8%成長、民間投資は11.7%とそれぞれ成長したが、公共投資は0.5%だった。モノやサービスの輸出は0.6%のマイナス成長となった。

伊藤 祐介

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