【日産 ノート 試乗】じっくり乗って見えてくる「普通のクルマ」の魅力…諸星陽一

試乗記 国産車
日産 ノート
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2012年にフルモデルチェンジして2代目となった日産の『ノート』は、昨年10月にマイナーチェンジを受けてさらに魅力を増した。

ニスモ仕様なども用意されるノートだが、基本は1.2リットルの自然吸気か1.2リットルの低圧スーパーチャージャーを搭載する比較的おとなしいモデル。試乗車はスーパーチャージャー付きで98馬力のスペックを持つ。組み合わされるミッションはCVTのみ。発進からトルクフルなエンジン特性で、加速はスムーズでよどみない。スーパーチャージャーの存在はほとんど感じることがなく、自然吸気のようなフィーリングだ。

今回のマイナーチェンジでは走りに関係する変更点は発表されていないが、乗って感じたのはマイチェン前よりも乗り心地がよくなってフラット感がアップしているということ。発表されない点で何らかの変更が行われている印象。スッキリと一皮むけたような感じを受けた。

ノートのような普通のよさがウリのクルマは、じっくり乗ることでそのクルマのよさが見えて来ることが多い。スポーツカーなどは、乗った瞬間に「すごい」と思わせる性能があれば、それでクルマのよさを感じられるが、普通であればあるほど、味がしみ出すには時間がかかる。

ボクらのような仕事をしていると、よく試乗会などが行われている箱根や河口湖、横浜や木更津といった場所で走り慣れたコースがあり、そこで過去の記憶とすりあわせをしながら試乗を行うが、実用的なクルマならできれば自分の家まで持って帰って車庫に入れ、買い物に行き、子供を乗せてみたい。

ワインディングでスピードを出すより、渋滞のなかで過ごしたほうが本当の姿が見えることもある。このノートもあえてゆっくりと走ってみたり、車庫入れを試したみたりした。極低速でのノロノロ運転もストレスはなくこなす。車庫入れの際にミラーに映し出されるアラウンドビューモニターは、小さいながらもしっかりとその役目を果たす。

普通に使えば、普通であることのよさが沸き出してくる。なにもとんがったクルマ、ハンドリングが正確なクルマだけがいいクルマではない。使いやすいこともクルマの大切な性能であることと知っていてほしい。ちょうど今、日産では「ワクテク1泊2日無料モニター」というキャンペーンを行っている。今回試乗したノートをはじめ、5車種が対象となっているので、じっくりと乗ってそのクルマの本当の姿が確かるために利用してみるのはどうだろうか。

http://www2.nissan.co.jp/EVENT/WAKUTEKU/TAIKAN/

パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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