【フォード マスタング 試乗】リアサスはシーン問わず上々な仕上がり…金子浩久

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フォード マスタング 50イヤーズエディション
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今度の『マスタング』はスタイリングを一新して、先代モデルよりもモダナイズされた。全体的にシェイプアップされ、マッチョさを誇張しないところが21世紀的だと思う。

いくつもの新機軸が備わり、ヨーロッパや中国にも初めて輸出されると同時に、イギリスとオーストラリア、日本をはじめとする国々向けには初の右ハンドルが造られ輸出されることも決まった。メカニズム面でも、初のリアサスペンションの独立化、初のガソリン直噴エンジン、初の選択式ドライブモードの設定など“初モノ”尽くし。

2014~15の日本仕様は新登場の2.3リットルターボ「エコブースト」エンジンを搭載。十分なパワーを発生し、燃費に優れている。アメリカ仕様のV8よりも優れているのは、エンジン単体の重量の少なさによるコーナリングの軽快感だ。

注目のリアサスペンションだが、高速道路での巡航も山道でのコーナリングでも上々の仕上がりだった。先代までの非独立式の場合、コーナーの連続する山道、それもアップダウンの大きなところに来ると、サスペンションは早い段階でクルマの挙動と路面に追従し切れなくなることがあった。しかし、独立式となったことでそれも完全に過去のものとなった。

それでいながら、鷹揚な乗り心地と軽いステアリングなどはアメリカ車ならでは。国際化しつつ、アメリカ車としての魅力も濃厚に残っている。

■5つ星評価
パッケージング :★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

金子浩久|モータリングライター
1961年、東京生まれ。主な著書に、『10年10万キロストーリー 1~4』 『セナと日本人』『地球自動車旅行』『ニッポン・ミニ・ストーリー』『レクサスのジレンマ』『力説自動車』(共著)など。

《金子浩久》

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