セランゴール州ペタリンジャヤの関税局において23日午前11時頃、物品・サービス税(GST)導入反対デモが行われ、約80人が逮捕された。
マレーシア社会党(PSM)、ガブンガン・バンターGSTやソリダリティ・アナク・ムダ・マレーシア(SAMM)など複数の非政府系人権組織(NGO)や野党で形成された団体が、関税局に向けて行進した。
関税局に入り、106項目からなる質問状と覚書を手渡した。団体は関税局への出入りを禁じられ、質問の回答を待つためロビーに座り込みをしたことから約80人が逮捕された。
同日午後10時頃には、クラナジャヤの警察署において、午前中のデモで逮捕された参加者の釈放を求めて、野党の政治家などを含む約300人が集まり抗議した。抗議は深夜12時過ぎまで続いた。参加者の多くがマラヤ大学の学生だった。
アハマド・マスラン副財務相は、GST反対デモが行われても導入を延期することはないと述べた。世界193カ国中169カ国がすでにGSTを導入しており、東南アジア諸国連合(ASEAN)においてもブルネイとミャンマー以外はすでに導入していると明らかにした。いくら抗議集会を行っても導入を延期することはないと強調した。