欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは2月11日、1月のフォルクスワーゲンブランド(乗用車)の世界新車販売の結果を公表した。総販売台数は約50万7100台。前年同月比は2.8%減と、4か月連続で前年実績を下回った。
1月の市場別販売は、最大市場の中国(香港を含む)が、前年同月比0.7%減の26万5900台。中国を含めたアジア太平洋地域も、1.2%減の28万2000台にとどまる。
一方、北米は、前年同月比5.3%増の4万1800台と、回復。このうち米国は、およそ2万3500台を売り上げた。
信用不安からの回復傾向を示していた欧州だが、1月は前年同月比1%減の約12万4900台と、マイナスに転じた。このうち、西欧(ドイツを除く)は、0.1%減の6万6100台。地元ドイツは3.4%増の4万2900台と、プラスを維持した。ロシアは前年同月比28.3%減の6200台と、減少が続く。
2014年のフォルクスワーゲンブランド(乗用車)の世界新車販売台数は、初の600万台超えとなる約612万台。同社のクリスティアン・クリングラー営業担当取締役は、「2015年は厳しいスタートとなった」と述べている。