トヨタ自動車の佐々木卓夫常務役員は2月4日の決算発表会見で、今期で2期連続の最高益となる足元の業績について「(金融危機後に)台数増や為替に頼らない筋肉質な体質づくりに愚直に取り組んできた成果」と、評価した。
佐々木常務はリーマン・ショック前のピーク業績であった08年3月期の4-12月期と、今15年3月期の同期間連結営業利益を比較し、今期は約2400億円利益が多いと紹介。さらに、為替レートはリーマン前の1ドル117円に対して今期が同107円と、なお円高にあると指摘した。
そのレート差による減益要因は4000億円弱にも及ぶものの、「それを吸収しての増益となった」と述べた。こうした成果は「固定費をしっかり抑えて粗利を改善するなどの取り組み」がもたらしたという。そのうえで佐々木常務は「厳しい経営環境のなか、仕入れ先さんや販売店さんを含むオールトヨタの努力の成果」と、話した。