【JAL 整備の現場】旅客機の自動操縦を支えるFMCやAFDCを診る[フォトレポート]

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B767に付くFMC(Flight Management Computer)を前に解説するJALエンジニアリング・飛行制御課 の遠藤裕喜さん
  • B767に付くFMC(Flight Management Computer)を前に解説するJALエンジニアリング・飛行制御課 の遠藤裕喜さん
  • 高知龍馬空港を離陸し右旋回で東京を目指すJAL機
  • B777に付くMCP(Mode Control Panel)
  • B767に付くFMC(Flight Management Computer)を前に解説するJALエンジニアリング・飛行制御課 の遠藤裕喜さん
  • 千葉上空を行くJAL機。羽田空港まであと10分ほど
  • B767に付くFMC(Flight Management Computer)を前に解説するJALエンジニアリング・飛行制御課 の遠藤裕喜さん
  • 女満別空港で出発準備中のJAL機
  • JALエンジニアリング 商品サービスセンター アビオニクス整備部 飛行制御課
航空機の自動操縦システム(Autopilot)を整備するJALエンジニアリングの遠藤裕喜さんは、B767に搭載されるFMC(Flight Management Computer)やB777に載るAFDC(Autopilot Flight Director Computer)と向き合い「愛情込めて整備し、品質・信頼性の向上を目指す」という。

遠藤さんはコックピットから取り外されたFMCのキーを押し「NRTSPK」と入力。「これでFMCは成田と札幌のルートを認識し、あらかじめ設定された航空路に沿ってフライトを実行させる」という。

また、遠藤さんはB777用のMCP(Mode Control Panel)を2種類並べ、「新旧のMCPを見ればわかるように、部品点数が明らかに減っている。技術の進歩とともに、軽量化がはかられ燃費向上にもつながる」と話していた。

離陸・上昇・水平飛行・降下・着陸の各フェーズで航空機の速度・姿勢・高度を計算し、旅客機の自動飛行をつかさどるAFDCについて、遠藤さんは「1機あたり3台搭載されている。常に3台が同じ計算を実行。仮に1台のAFDCが違った計算をした場合、その1台をシステムから切り離し、残り2台で飛行を続ける。自動着陸は少なくとも2台が正常稼動していないと不可能」と説明していた。

遠藤さんが所属する飛行制御課では、こうしたコンピュータ機器を自動試験装置(ATE)で約3時間の機能検査を行い、故障箇所などを特定し部品を交換しているほか、メモリに記録された一時的不具合情報をもとに、故障に至る可能性の高い部品を前もって交換するといった作業も行なっている。

(遠藤裕喜さん…JALエンジニアリング(2006年入社)部品サービスセンター アビオニクス整備部 飛行制御課)
《大野雅人》

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