ダイナミックマップとJAL、航空機「プッシュバック」支援システムの実証開始…3次元地図データ活用

プッシュバック業務イメージ
  • プッシュバック業務イメージ
  • (左)空港内高精度3次元地図データイメージ (右)航空機のプッシュバック時のSRSS使用イメージ
  • 除雪支援システム「SRSS」

ダイナミックマッププラットフォームAxyxとJALグランドサービスが、高精度3次元地図データを応用した除雪支援システム「SRSS」を新千歳空港の航空機のプッシュバック時のガイダンスに活用する実証実験をおこなっている。

航空機は自走による後退ができないため、出発準備が整った航空機が滑走路に向かう際は、トーイングカーという専用車が航空機を誘導路まで押し出していく「プッシュバック」という作業が必要となる。この作業は常に細心の注意と熟練した技術、そして関係者間の円滑な連携が求められる非常に難易度の高い作業だ。特に降雪や雨天などの視界不良時は航空機が通るべきルートの視認が難しく、他の航空機や地上設備との接触リスクを避けるため、トーイングカー運転手にはより慎重で高度な運転操作が求められる。


《森脇稔》

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