ルノー・ジャポンは東京オートサロン2015に、限定車である『メガーヌRSトロフィー』など5台を出展。そのプレスカンファレンスにおいて、昨年の好調さがアピールされた。
「2014年のルノーの販売は4662台とルノー・ジャポン設立以来の最高販売台数を記録。前年比123.6%と、輸入車全体が103.4%なので、とても高い伸び率を達成することができた」とは、同社代表取締役社長の大極司氏の弁。
その要因は、「ルノーの新しいデザイン戦略で開発した『ルーテシア』と『キャプチャー』の2台が牽引したことはいうまでもない。この2台が揃ったことで、我々のモデルラインナップが面白く、楽しいラインナップになったわけだが、ここまで来るのにはかなりの苦労があった」と振り返る。
「ルノー本社に、日本のユーザーがフランス車のルノーにどんな期待を持っているのかを説明し、納得をさせるまでにはかなり時間を要した」と大極氏。「その期待とは、日本車やドイツ車にはないもので、例えばフレンチタッチで個性的なデザイン。そして、F1で培ったレースの技術を盛り込んだ“普通の”クルマ。つまりファミリーカーをスポーティに乗りこなせるクルマなど、個性的なクルマたちだ」と話す。
一方、ディーラーについて大極氏は、「自分が着任した2009年には71店舗あったが、現在では65店舗まで減っている。ただし、一店舗ずつの質の向上に努めていった」という。
「ユーザーのタッチポイントは、ディーラーが一番大事な拠点なので、ディーラーの質を少しずつ上げていく。まだまだ道半ばで、至らないところがたくさんあるが、我々はこれから一生懸命改善してユーザーへのサービスに努めていきたい」と意気込みを語る。
そして、「2015年は、グレード追加や限定車で、フレンチタッチなデザインや乗り心地を楽しんでもらえるクルマをたくさん導入していく予定だ」と述べた。