円山動物園がゾウ繁殖を目指す
札幌市は先月26日にミャンマー政府と“ヤンゴン動物園のアジアゾウ4頭と円山動物園の動物を交換すること”で基本同意したことを1月5日に発表した。
これに伴い、早ければ2018年秋ごろにゾウ4頭が丸山動物園に来る。4頭は母子の他に、若いメス1頭、繁殖実績のあるオス1頭を予定。将来的にはゾウの繁殖を目指して飼育される。
円山動物園では、絶滅危惧種であるゾウの繁殖に積極的で、20億円をかけて自然に近い環境の飼育施設を新設する。
また、円山動物園からヤンゴン動物園にどの動物が引き渡されるのかは未定で、今後調整する見通しだ。
市民の要望でゾウ導入
円山動物園は開園3年目の1953年からゾウの飼育を開始。「花子」と名付けられた最初のゾウと1961年に来園した「リリー」は市民の人気者だった。
しかし、1999年にリリーが40歳で死亡。残された花子は2007年に推定60歳という長寿を全うして天国へ旅だった。
花子が死亡して以来、円山動物園にはゾウがおらず、ゾウ舎は空いたままだったが、多くの市民の要望により、動物園側はゾウ導入を検討。市民アンケートも実施された。
昨年12月にはゾウ導入の基本方針が発表され、今回の同意で正式にゾウ4頭が来援することが決定。
市民が待ち望んだゾウ達が再び円山動物園の人気者になる日も近いことだろう。
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