昨年の外国人投資家による株式投資は、20億米ドルの売り越しだったことが、政府系金融機関MIDFの調査部門のまとめで分かった。アジア諸国中、最大の資金流出額である。ザ・サンが報じた。
昨年までの5年間の累積投資では88億米ドルの買い越しで、外国投資家の存在は依然、大きい。2013年は、マレーシア証券取引所の代表的株価指数FBM・KLCIは東南アジアで最大の上昇率だったが、昨年は大幅下落した。
MIDFはその要因として、年初の指数が高かったことの反動、企業業績予想の下方修正が相次いだこと、原油価格の急落で歳入見通しが悪化したことを挙げた。
昨年、アジアで最も外国資金の純流入が多かったのはインド市場で、161億米ドルの買い越しだった。
前年比で買い越し額の増加率が大きかったのはインドネシアと台湾市場で、台湾は51%増の132億米ドルだった。タイは前年に続き売り越しだった。