株式会社Doctor Web Pacific(Dr.WEB)は12月29日、2014年12月のモバイル脅威について発表した。12月も11月と同様に、Androidユーザにとってストレスの多い月になったとしている。12月は、Androidのファームウェアにマルウェアのコードを埋め込むタイプのトロイの木馬が複数発見された。たとえば、感染させたデバイスが受信するSMSに犯罪者が指定したテキストを追加する機能を持ち、様々な詐欺行為に使用されるバックドア「Android.Backdoor.126.origin」や、非常に幅広い機能を持つ「Android.Backdoor.130.origin」などが確認されている。
また、オンラインバンキングアカウントへのアクセスを犯罪者に与えてしまい。密かに送金を行う「Android.SmsBot.213.origin」は、ポピュラーなゲームを装って拡散され、ゲームは最終的にデバイス上にインストールされる。ユーザによってインストール、起動されるとマルウェア内に組み込まれたゲームのインストールを開始し、そのショートカットを削除した後、システムサービスとして動作する。なお、韓国のAndroidユーザに対する攻撃は12月も続いており、これまでと同様に悪意のあるプログラムのダウンロードリンクを含んだSMSスパムが配信されていた。