ドイツの高級車メーカー、メルセデスベンツ傘下のスマートは11月17日、欧州向けの新型『フォーツー』と新型『フォーフォー』に、エントリーグレードを追加した。
両車は2014年10月、パリモーターショー14でワールドプレミア。新型は、メルセデスベンツを擁するダイムラーと、ルノーの提携の成果を生かして開発。車台は2014年3月、ジュネーブモーターショー14で発表された新型ルノー『トゥインゴ』と共用する。駆動方式は、歴代フォーツーのRRレイアウトを受け継ぐ。
リアに置かれるエンジンは、新型トゥインゴと共通で、2種類の直列3気筒ガソリンエンジンを設定。自然吸気版は、排気量999ccで、最大出力71hp、最大トルク9.3kgmを発生する。ターボ版はさらに排気量が小さい898ccで、最大出力90hp、最大トルク13.8kgmを引き出す。トランスミッションは、6速デュアルクラッチを新開発。
今回、スマートが欧州で発表したのは、新型フォーツーと新型フォーフォーのエントリーグレード。自然吸気の排気量999cc直列3気筒ガソリンエンジンを、出力を抑えて搭載する。
最大出力は60hpと、11hpダウン。最大トルクは9.3kgmで変わらない。このエンジンを積む新型フォーツーでは、欧州複合モード燃費22.2km/リットル、CO2排出量104g/kmの優れた環境性能を実現。ドイツでのベース価格は、1万0335ユーロ(約152万円)と公表されている。