【新聞ウォッチ】アジア6カ国「あこがれ」はドイツ車、日本車は「過去」のブランド

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年11月5日付

●進む株高鈍い消費、消費税10%議論大詰め、点検会合初日、存否割れる(読売・1面)

●新車販売6.0%減、4か月連続マイナス読売・8面)

●日産、100億円上方修正、通期予想、売上高、円安で(読売・8面)

●10月日産とホンダ中国で販売減、トヨタは27%増(朝日・6面)

●タカタ製エアバッグ欠陥「事故報告を怠った」米当局がホンダ調査(産経・10面)

●米新車販売、10月6.1%増、10年ぶりの高水準(産経・10面)

●アジア6か国「買いたいブランド」日本車、欧州勢に先行許す、本社調査、テレビ・デジカメは首位(日経・1面)

●ピーチ今冬増便へ、機長不足解消進む、減便前の水準、回復も(日経・11面)

●タカタ赤字260億円、今期最終、リコール追加で拡大(日経・15面)

●日本車前へ、プレミアム最前線、英、ブランドてこに復活(日経・15面)

●バスやトラック、事故データで防げ,国交省が来年度(日経・38面)

ひとくちコメント

株高、円安が急加速して「自動車業界には良い状況だ」(西川広人 日産自動車CCO)と微笑む発言もみられるが、日本のものづくりを象徴する自動車メーカーにとっては、ショッキングな調査結果が明らかになった。

日経新聞が、インド、タイ、フィリピン、ベトナム、インドネシア、そして中国のアジア主要6カ国で自動車やテレビなど8つの製品・サービスについて「買いたい」ブランドを調査したもので、きょうの1面などで取り上げている。

それによると、自動車では「買ったことがある」ブランドで、日本車が1~3位を独占したが、これから「買いたい」と思う順位では6か国全体でドイツ車のBMWが1位、アウディが2位、トヨタ自動車は3位。

ブランドのイメージでは日本勢の存在感は依然強いものの、購買力のある中間層が増える中で「買いたい」あこがれのブランドとしての地位は相対的に低下したという。

また、トヨタはブランドイメージでは「購入時や購入後のサービスが良い」は24%、「割安」で23.7%と高い評価を得ているが、「高級感がある」は3.4%、「デザインが優れている」は4.8%と、BMWに10ポイント以上差をつけられた。

トヨタの高級車ブランド「レクサス」についても、ベトナムでは「買いたい」ブランドの3位に入ったものの全体では11位と評価が低かったという。国別で日本車が1位となったのは、インドネシアのホンダのみ。どうも近ごろアジア地域で日本車が振るわないのは、政情不安ばかりの理由ではなさそうだ。

《福田俊之》

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