CIMBグループ・ホールディングスとRHBキャピタル、マレーシア・ビルディング・ソサイエティ(MBSB)の国内銀行3行は9日、2015年半ばをめどに経営統合することで基本合意した。
合併後の新会社は総資産額が6137億リンギとなり、マラヤン・バンキング(メイバンク、5780億リンギ)を抜いて国内トップとなる。
格下のRHBキャピタルが格上のCIMBを買収する形で行われ、RHBが発行する606億リンギ相当の新株と交換する。スワップレートはRHB1株当たりCIMB株1.38株。CIMBの株主がRHBとの合併後の新会社の株式70%を、残りをRHBの株主が保有する。3行の大株主である国営投資会社カザナ・ナショナルと従業員積立基金(EPF)が合併後の銀行のそれぞれ45%の株式を保有することになる。
イスラム銀行部門については、CIMBイスラミックがRHBイスラミックを1株3.53リンギ、総額41.5億リンギで買収。その上でCIMBイスラミックがMBSBを1株2.82リンギ、総額77.7億リンギで買収し、イスラム銀行部門をMBSBの下で統合する。国内最大のイスラム銀行が誕生する。
再編の後、CIMBとMBSBは上場を廃止する。3行は中央銀行バンク・ネガラに申請を提出した。
3行の株価は8日のブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)の終値がそれぞれ6.98リンギ、2.37リンギ、8.70リンギだった。