マラヤン・バンキング(メイバンク)の外為調査部門は、年末の対米ドルでのリンギ相場予想を1米ドル=3.3リンギに修正したと、ニュー・ストレーツ・タイムズが伝えた。
米国の利上げ予想から資金が同国に還流し、米ドルに対しリンギを含む多くのアジア通貨が値下がりしているためだ。
8月28日の相場は1米ドル=3.1415リンギだったが、9月30日は3.2745リンギまでリンギ安が進んだ。
米連邦準備制度理事会(FRB)は来年中頃にも利上げに踏み切る可能性があり、メイバンクは来年3月末の相場を3.32リンギ、6月末の相場を3.34~3.35リンギと予想している。予想される米財務証券の利回り上昇も米ドル高要因だ。
FRBが量的緩和の終了を目指しているのと対照的に、欧州中央銀行は金融緩和の意向を示唆しており、過剰資金がマレーシアに流入する可能性があるという。