カリスマ講師の講習が月額980円から…リクルートのオンライン予備校

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受験サプリ編集長の松尾慎治氏
  • 受験サプリ編集長の松尾慎治氏
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 自宅、自習室、図書館、カフェなど、インターネットに接続できれば、パソコンやスマートフォンから24時間いつでも受験勉強ができるオンライン予備校「受験サプリ」は、塾や予備校に通いたくても通うことのできない全国の大学受験生たちの強い味方になっている。

 リクルートが提供する受験サプリの特長は、カリスマ講師の講義動画が月額980円という低価格で受講可能なこと。講義動画は、基礎講座5教科・8科目の全55講座用意されており、「スタンダード」「ハイレベル」「トップレベル」の3つのレベルから選ぶことができる。どの講座を担当する講師も、大手予備校での講師経験をもち、予備校の満足度調査で100点満点中90点以上を獲得している大学受験のプロだという。

 受験サプリ編集長の松尾慎治氏は、「低価格だからといって講義の質を落とすことだけは絶対にしたくありません。講師選びには徹底的にこだわり、基準を満たす講師の方にだけ私たちからお声掛けするようにしています」と語る。

 日々のコンテンツ改善にも力を入れており、利用者数や再生時間などの解析結果から、場合によっては講師に講義動画の撮直しをお願いすることもあるという。また、受講者が動画再生後に講師を5段階評価するようデザインされており、評価結果について講師と話し合うことでコンテンツの質の向上を図っているという。

◆スマホと動画が今の受験世代にマッチ

 1つの講義は3つの動画に分けられており、約20分間の動画3本で60分の1講座となる。これは、集中の限界が脳科学的に15~20分であることと、ちょっとした空き時間でも勉強できる長さを意識してのことで、実際に移動時間などの空き時間を利用した受講も多いようだ。

 松尾氏は、「ユーザーは外ではスマホ、家ではパソコンといった使い分けをするのではないかと考え、サービス設計の時点ではデバイスによってコンテンツを変える案も出ていました」と語る。ところが、今の受験生は場所やコンテンツ内容を問わず、スマートフォンでYouTubeやニコニコ動画を楽しむ世代だ。オリジナルテキストや過去問のプリントアウト以外はすべてスマホで完結できるようにしたことが、「受験直前まで使い続けてくれる会員が多い」という結果にも繋がっていると松尾氏は分析している。

◆「教育格差をなくしたい」という思いが受験サプリを生んだ

 昨年度の受験生会員数は30万人を超えており、これは大学受験生の2人に1人が利用していた換算だ。受験サプリの立ち上げメンバーでもある松尾氏は、「離島に住む会員や、経済的な理由から塾や予備校に通えない会員から、受験サプリだけで合格できたと言われると、本当にうれしい」と表情をほころばせる。

 松尾氏は、4年前に現在の部署に異動。今の高校生が何に困っているのか、生の声を聞くために全国を回ったと話す。そこで知ったのが、経済的な理由で塾や予備校に通えない受験生が多い現実だった。その後の実地調査でも、塾・予備校に通っている受験生は35%で、残りの65%は通っていないことが明らかになった。また、通っていない理由でもっとも多かったのが経済的な事情であり、そのために思うように勉強が進まず、志望校を変更した受験生が多いことも浮き彫りになった。

 保護者の世帯年収が低いと大学進学率が低くなる経済格差、そして同じ世帯年収であっても塾・予備校が多い都市部と、塾・予備校が少ない地方で生じる地域格差。そうした格差が存在する今の受験をもっと自由に、誰もが思う存分勉強できる環境に変えたいという思いから「教育こそ、高品質・低価格」を目指す受験サプリが生まれた。

◆いつからでも始められ、挽回できるツール

 受験サプリは、講義動画のほかに、会員登録すれば無料で使えるツールを複数提供している。志望校の選定に役立つ大学・入試検索機能、受験までのスケジュール管理ができる「受験プランナー」、英語・日本史・世界史の単語が学べる「暗記カード」アプリ、さらには実力を確認できる大学入試の過去問題集やセンター問題集も提供している。

 また、受講スケジュールが決まっている塾や予備校、通信教育とは違い、自学自習したいと思えば受験までの期間に関係なく、自分のペースで学ぶことができるのも受験サプリの特長だ。高校2年生の時点で早めに志望校対策を始めることもできるほか、3年生まで部活で忙しく、基礎学力がつけられなかった場合でも、2学期から学び直せると松尾氏は話す。

 たとえば、英文法の講義は全部で48講義あるため、48時間で3年分を取り戻すことができる。松尾氏によると、「動画を1.4倍速モードで再生すれば、しっかり集中してより短時間で受講できます。受験生の皆さんには絶対にあきらめないで欲しい。自分のやる気に火をつけさえすれば、勉強できる環境は受験サプリが用意している」と言う。

◆今秋からはセンター模試や志望校対策講座もスタート

 受験サプリの会員の中には、英語と数学は予備校で勉強しているが日本史は受験サプリでといった併用や、暗記カードや過去問集などのツールのピンポイント利用など、各自の状況に応じてうまく活用している受験生がいるようだ。

 受験する大学分の赤本を本屋ですべてそろえると結構な出費になるが、受験サプリは徹底解説付きの過去問集を無料で提供しているため、利用しない手はないだろう。また、受験関連のニュース配信や、志望校に合格した先輩大学生からの応援メッセージなどのコンテンツもあり、勉強の合間に息抜きしながらモチベーションを向上できると人気のようだ。

 今秋からは、新課程にも対応した受験サプリオリジナルの「センター模試」も提供する。まずは6教科14科目の「センター対策講座」で出題ポイントを効果的に学び、過去6年分の「センター問題集」で苦手分野を克服したら、いつでもセンター模試に挑戦することができる。採点結果はその場でわかるので、得点率の低い単元の再復習にもすぐに取り掛かることができる。

 また、入試直前期に実践力を鍛えることができる志望校ごとの対策講座の提供も9月26日より開始。慶應義塾大学や早稲田大学、関東難関私立大学(MARCH)など、順次講義動画を公開していくという。

 受験サプリの今後の展開について松尾氏は、Webの強みを生かして、ログデータをどんどん活用したいと話す。「コンテンツの改善だけでなく、あなたにとってはこういうふうに勉強するのが最適ですよといった、アダプティブラーニング(適応学習)の要素も取り入れていきたい」という。

 受験サプリは、決められたスケジュールで講義や教材が与えられるのではなく、目的と状況に応じた自学自習のもとで講義やツールを取り入れるという学習スタイルであり、従来の概念との違いを大きく感じた。

 個人利用のほか、すでに高校の一括導入も増えている。生徒が「受験プランナー」で志望校リストを作成し、それをもとに先生が受験スケジュールを管理するといった利用や、受験サプリの講義動画を補習に活用するなど、導入が増えているそうだ。先生が品質を確認済みであることは、保護者にとっても安心な点だろう。

教育こそ高品質・低価格…志望校対策講座も始まる「受験サプリ」

《柏木由美子》

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