ボーイング、「CST-100」が次期有人宇宙船に選定…42億ドル

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ボーイング、CST-100が次期有人宇宙船に選定
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ボーイングは、米航空宇宙局(NASA)から米国の次期有人宇宙船の開発企業として選定され、NASAと42億ドル相当の契約を締結すると発表した。

NASAは現在、2017年までにスペースシャトル後の有人宇宙船を打ち上げるプログラムである有人輸送船開発計画(CCP)を推進しており、ボーイングの『CST-100』もその一環として開発が進められている。CST-100は、最大7人の搭乗員と貨物を混載して国際宇宙ステーションや他の低軌道上にある衛星に輸送する有人宇宙船。

今回の選定を受け、ボーイングではNASAが遂行する商業有人宇宙輸送開発(CCDev)の次段階となる有人宇宙輸送能力(CCtCap)に基づき、フロリダ州ケネディ宇宙センターの自社施設で3基のCST-100を製造する。

その後、緊急脱出テストを2016年に、2017年には無人飛行を実施し、2017年半ばには国際宇宙ステーションまでの初有人飛行を目指す。

ボーイングは、CST-100の最終設計審査とフェーズ2の安全審査を8月に完了している。最終設計審査を含め、有人宇宙輸送統合能力で定められたNASAの全規定項目を、予定通りに予算内で完了したのはボーイングのCST-100のみ。

《レスポンス編集部》

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