140km/hでブリスベンへ…豪クイーンズランドのシティトレインに乗ってみた[写真蔵]

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クイーンズランド鉄道のゴールドコースト線は、Varsity Lakes 駅とブリスベンのRoma Street 駅を結ぶ幹線。Central 駅のひとつ西にある駅がRoma Street 駅だ
  • クイーンズランド鉄道のゴールドコースト線は、Varsity Lakes 駅とブリスベンのRoma Street 駅を結ぶ幹線。Central 駅のひとつ西にある駅がRoma Street 駅だ
  • Citytrainの最新車両には車内無線LANサービスが提供されている。また、週末には深夜便や早朝便が増発され、“夜更かし族”に人気を博している
  • ゴールドコーストの路面電車「G:link」と別れ、QRのNerang 駅行き路線バスへ
  • ゴールドコーストの路面電車「G:link」に乗って、Broadbeach South 駅へ。そこからNerang 駅行き路線バスに乗る。写真はRobina駅行きバス
  • 冬のゴールドコースト。カフェで朝から甘いカプチーノ。濃厚な味で目覚める
  • バスや電車の車窓には牧場がよく映る。牛乳を生むか、オージー・ビーフになるか……
  • 青空のNerang 駅で電車を待つ女子大生。気温は23度。冬のゴールドコーストは過ごしやすい日が続く
  • QRのNerang 駅でブリスベン空港行きシティトレインを待つ間、フィッシュフライを
オーストラリア最大のリゾート地・ゴールドコーストから北へ約80km、同国第三の都市といわれるブリスベンへ。同州が運営するクイーンズランド鉄道(QR)のシティトレインに揺られて約1時間10分、リゾートから都市へと移る車窓と街並みを眺めてみた。

8月の平日9時過ぎ、ゴールドコーストに開業したばかりのトラム「G:link」に乗り、南端のブロードビーチ南駅へ。トラムと接続する路線バス・ネラング駅行き745系統に乗り約30分(4.14豪ドル=約410円)、学生たちでにぎわうネラング駅に着く。

ブリスベンとゴールドコーストを結ぶゴールドコースト線のネラング駅で、シティトレインを待つ。南端のバーシティ・レイクス駅とブリスベン空港の間は、快速列車が30分間隔で運行。駅の売店で買ったフィッシュフライをかじっているうちに、黄色のアクセントが印象的なシティトレイン(3+3の6両編成、No.293)の電車がやってきた。固定されたクロスシートに座り、車内無線LANサービスを利用してスマホのブラウザを開く。

QRは今春、新車導入に関するニュースで話題になった。日本の伊藤忠商事やボンバルディア・トランスポーテーション・オーストラリア社、英国の大手投資会社ジョン・レイン社、ユベリア社の4社で構成されたコンソーシアムが、新型車両450両(6両編成×75本)の供給を同州と正式に契約。2016年から2018年末までに鉄道車両を供給し、その後2046年まで鉄道車両と車両基地のメンテナンスサービスを提供していくという。

車内では「This is a Brisbane city and Brisbane airport train.」と自動案内が始まった。学生やビジネスマンなどを乗せ、乗車率3割ほどでロビーナ駅を10時19分に出発。たちまち140km/h近いスピードで駆け抜ける。「ゴールドコースト付近は高速軌道になっていて、最高140km/hで走るんだ」と、駅の女性職員が教えてくれた。 

アルタンディ駅を過ぎたあたりで、左手車窓から合流していくる線路が見えた。こちらの線路の2本のレール幅(軌間)が1067mmの狭軌なのに対し、合流する側は1435mmの標準軌。「ブリスベンの港まで石炭を運ぶ貨物列車などが走っている線路だ」と乗務員が話す。ブリスベンまでは狭軌と標準軌を組み合わせた3線軌を構成する線路が見られた。

列車がブリスベンの街へ入っていくと、スローダウン。右へ左へと急カーブを越え、ブリスベン川を跨ぐと最大のターミナルであるローマ・ストリート駅に11時27分、定刻に到着した。北はケアンズ、南はゴールドコースト、西はクイルビーから列車が到着し、再びパァッとホーンを鳴らして出て行く。

ホームでは、0・100・120・160・200といった各形式の車両が見られる。ホームの最も北側には、ブリスベン~ケアンズ間の約1680kmを走る豪華寝台列車『The Sunlander』の姿もあった。

ローマ・ストリート駅のすぐとなり、赤レンガのセントラル駅でプリペイド型電子マネー「go card」をピッとやって降りる。約80km・1時間10分のシティトレインの旅は、13.78豪ドル(約1360円)。駅の中の売店で買ったクロワッサンを片手に、街を歩く。ちょうどランチタイムで、駅前のアンザック・スクエアの芝生では、ビジネスパーソンらが思い思いに昼ごはんを楽しんでいた。

ブリスベンの目抜き通り、クイーンズ・ストリート・モールでは、カフェで昼間からビールをあおる男性や、巨大なハンバーガーをほおばるビジネスマン、生搾りジュースを片手に颯爽と歩く女性の姿があった。駅前のレストランでウェイトレスが微笑んだ。「牛肉、日本人はお好き? そう、よかった。この街の夜を楽しんで」。
《大野雅人》

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