NECは、メキシコ宇宙庁(通信運輸省所管)と衛星の開発で覚書を取り交したと発表した。
今回の覚書は、メキシコ宇宙庁が地球観測、気象観測、全地球測位システム、GPS、アプリケーション、衛星通信を強化するのが目的。
NECとメキシコ宇宙庁は、メキシコが宇宙産業においてグローバルプレイヤーとなる一環として、今回の戦略的協力をメキシコ国立工科大学(IPN)、メキシコ国家科学技術審議会(CONACYT)を含むパートナーとともに推進する。
メキシコ宇宙庁は、NECとの協力と技術移転をすることで、メキシコの衛星開発能力を強化する。
NECは、1970年に打上げた日本初の人工衛星「おおすみ」をはじめ、小惑星イトカワからのサンプルリターンを達成した小惑星探査機「はやぶさ」など、67機の人工衛星のインテグレーション(取りまとめ)を担当した実績を持つ。
今年6月には、「衛星インテグレーションセンター」の稼働により、標準衛星バス「NEXTARシリーズ」の自社一貫生産体制を整備した。
NECは、環境監視・災害監視・測位などの衛星インフラ整備、宇宙新興国の衛星需要などを積極的に取り込み、宇宙関連事業の拡大を目指す。