リニアテクノロジー、熱ストレスを軽減する同期式昇圧コントローラーを発売

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リニアテクノロジー・LTC3769
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リニアテクノロジーは、昇圧ダイオードを高効率のNチャネルMOSFETに置き換えて、高効率と出力電流能力の最大化を実現した同期式昇圧DC/DCコントローラ「LTC3769」の販売を開始した。

LTC3769は20ピンTSSOPおよび24ピン4mm×4mm QFNパッケージで供給する。4種類の温度グレードがあり、温度拡張グレードとインダストリアル・グレードは-40度~125度、高温車載グレードは-40度~150度、ミリタリ・グレードは-55度~150度の温度範囲で動作。1000個時の参考単価はそれぞれ2.75米ドル(約279円)からとなっている。

同コントローラは最大98%の効率で、12V入力から24V出力(最大5A)を生成でき、昇圧DC/DCコンバータが小型ソリューションで熱損失を低く抑えなければならない、自動車、産業用、医療用のアプリケーションに最適な製品となっている。

LTC3769は起動時に4.5V~60Vの入力電圧で動作し、起動後は入力電圧が2.3Vまで下がっても動作を維持して、最大60Vの出力電圧を安定化。暗電流が28μAと少ないため、スタンバイ・モードで安定した出力電圧を維持しながらバッテリ駆動アプリケーションの動作時間を延ばすことができる。また、1.2Ωの内蔵NチャネルMOSFETゲート・ドライバが大型MOSFETのゲートを高速でドライブできるため、遷移損失を最小限に抑え、最大10Aの出力電流が可能となっている。

《纐纈敏也@DAYS》

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