中央銀行バンク・ネガラは10日、CIMBグループ・ホールディングス、RHBキャピタル、マレーシア・ビルディング・ソサエティ(MBSB)の金融大手3社に対して、合併に向けた協議を開始する許可を与えると発表した。
3社には90日間が交渉期間として認められる。合併に向けた金銭的、構造的な条件などについて独占的に協議が進められることとなる。
3社が合併すれば、時価総額で及ばないものの総資産で最大手のマラヤン・バンキング(メイバンク)を上回る。イスラム金融事業においても、MBSBのネットワークを利用して国内最大規模のメガ・イスラム銀行が誕生することが期待される。
MBSBのアハマド・ザイニ・オスマン最高経営責任者(CEO)は、2社との大型合併計画が進められることを歓迎しており、前向きに協議を進めたいとコメント。CIMBグループのナジル・ラザクCEOは、詳細に向けた協議を行うとし、合併で新たな価値が創造されると述べた。
RHBキャピタルは声明を発表し、2社との合併により新たな機会が創造されることになるとし、前向きに交渉を進めたいとした。
一方で、情報筋によるとメイバンクも、CIMBグループなど3社が合併交渉を開始することに対抗し、小規模な銀行との間で合併を検討する可能性があるという。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・サン、7月10日)