防犯カメラは淡々と容疑者を追いつめる、ひき逃げで逮捕

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6月30日午前3時45分ごろ、千葉県千葉市緑区内の県道で、徒歩で道路を歩いていたとみられる68歳の男性がクルマにひき逃げされる事件が起きた。男性は収容先の病院で死亡。警察は後に成田市内に在住する61歳の男をひき逃げ容疑で逮捕している。

千葉県警・千葉南署によると、現場は千葉市緑区誉田町1丁目付近で片側1車線の緩やかなカーブ。横断歩道や信号機は設置されていない。現場を通りかかった新聞配達員が路上で頭から血を流した状態で倒れている高齢の男性を発見。警察に通報した。

男性は近くの病院へ収容されたが、頭部強打などが原因でまもなく死亡。後の調べで現場近くに住む68歳の男性と判明している。着衣や路面にはひきずられたような痕跡があり、周囲に破片が散乱していたことから、警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始した。

現場周辺に設置された防犯カメラ映像の分析を進めたところ、事故が起きた時間帯に通過したワゴン車が存在することが判明。現場で採取した破片の車種と、カメラが撮影していた車両が同一ということもわかった。警察はさらに絞り込みを進め、翌30日に61歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

聴取に対して男は「路上に人がいると気づいたときには遅かった。怖くなって逃げた」などと供述しているようだ。警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

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